空想の部屋【アニメ化を目指す小説】

小説を書きます。アニメ化を目指します。短くても頑張ってこまめに投稿します。【小説ページ】 https://ncode.syosetu.com/n5315hl/

第4話 whatever

 

2042年7月23日

 

今日は人が持ち運べるサイズに解体された車のパーツだ

世界変換後に起きた暴動の時に発電所内の人々は逃げた

 

運転を管理する者がいない原子力発電所は必然的に

冷却機能が停止し、そのまま核分裂が行われ続けメルトダウンが起き

 

「レイナン」のほぼ全域が汚染区域となった

そのおかげで、あらゆるものが汚染され

今僕は車のパーツを運ぶ羽目になっている

 

「運ぶ」といっても防護服を着て手でトラックの荷台に乗せ

処分施設「マオバ」に運び巨大なピットに投げ入れる

 

詳しく知らないが、高い給料の「ランクE」の複数人が能力を掛け合わせ

処理することができるらしい。

 

この町では5000人がいろいろな作業をしているが

処理が完了するまで、あと10年かかるらしい

 

処理後は町の再開発、それには全行程25年

「ランクG」の僕は再開発中も肉体労働だろう

35年後に何をしようか今のうちに考えておくべきか

明日死ぬべきか、今日もそんなことを考えながら

「レイナン」のセーフゾーンにある家に帰るため

トラックに乗り込んだ。

 

 

トラックの揺れに身体を任せて西日に目を細め

 

OASIS」を流す。

 

「~I'm free to be whatever I

Whatever I choose

And I'll sing the blues バッ―― 」

 

ワンフレーズを聴く前に目の前が見えなくなるほどの光と

爆音、とてつもない衝撃に襲われた

 

そのままの勢いに僕はフロントガラスを

突き破ってアスファルトにたたきつけられた。

 

状況が全く分からないまま
数秒間うずくまった後

身体のあらゆるところに走る激痛を我慢して
頭だけ挙げて周りを見渡すと誰かが
近づいてきて僕にしゃべりかけた

 

近づいてきて僕にしゃべりかけた

「ごめんな間に合わへんかった、まぁ生きててよかったやん

この町と君を守りに来たんや」

 

色々と把握できない中

関西弁の主張すごいな、そのインパクトだけ記憶して

気を失った。

 

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