空想の部屋【アニメ化を目指す小説】

小説を書きます。アニメ化を目指します。短くても頑張ってこまめに投稿します。【小説ページ】 https://ncode.syosetu.com/n5315hl/

第3話 重力の檻と運命の歯車


僕はいわゆる「ランクG」だ

 

世界変換後に人類は一人残らず能力を得た

高能力者の中にはバスを宙に浮かせることができる者や

ビルを飛び越えることが出来る者さえいる

 

 

こんな世界になる前は家族や友達に囲まれて幸せだった

あの日を境に変貌した人々「イビル」に父と母が

目の前で殺された

 


僕は恨んだ、無力な自分を。

「母」の能力で作った、「重力の檻」の中で

 

人類は何かしらの能力を得たが、発現していない

僕みたいな人はたまにいる。

 

研究者の発表では、無能力ということはあり得ないらしい

 


だが実際なんにも超能力が使えないんであれば無能力者と同義だ

そんな僕は今汚染物の目の前にいる

 


これを毎日毎日、処分施設まで運ばなければならない

人権なんてほぼない僕たちは3食と家の為だけに

 

 

超能力社会においても処理に困る放射能汚染物を運ぶ

 

 

家族との別れ、無力で何もできなかった自分
どうしようもなく先の見えない現状に
「リオ」は疲弊し、生きることをあきらめかけていた。

 

 

だがこの日、一人の男との出会いにより「リオ」の運命の歯車が動き出す。

 

 

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